もうすぐ 博多の街が待ちわびる博多祇園山笠か はじまります。
福岡っ子が楽しみにして 愛してやまない 由緒ある祭。
街をあげての一大行事です。
山笠飾りの人形の作製期間は?
街のあちこちには、見て楽しむ 飾り山笠が建てられます。
その高さは ビルの3階だてぐらいで、大きい物で10数メートルもあります。これは地元の名士の人形師が4ヶ月〜半年以上かけて作った芸術作品です。
人形サイズは等身大の人間ほどあります。
そんなにつくり込まれた名士の芸術品も まつりが終わったら 一瞬で壊してしまいます。
美しい花火のように 煌びやかさと同時に はかなさも併せ持っています。これも 古き祭りの 良きしきたりなのでしょう。
アニメキャラクターが登場
今でも 飾り山の人形は歴史的に名を残した戦国武将や有名な合戦がモチーフになることがおおいのですが、最近 ドラえもんや サザエさんなんかもあったりするので、

山笠サザエさんファミリー大集合 新天町商店街
楽しいですね。山笠飾りには表とその裏側の 見送りがあり こちらのキャラクター側は見送り側になるんですね。毎年 趣向が凝らされています。
人形師の方が精魂込めて作った ますおさんやタラちゃんの人形もあったりするんです。
ちなみに サザエさんの舁き山はちょっと小さく 昨年は新天町に飾られていて 小学生の低学年くらいの お子さんが2~30人ぐらいで 短い距離を かついで走ります。実にかわいいですね。

中洲川端どらえもん飾り山
ちなみに昨年は ドラえもんの飾り山が川端商店街にありました。川端商店街には高い天井があるのですが、 その天井に飾り山の頂上が当たりそうな大きさですね。

飾り山がの高さが中洲川端商店街の天井まで
山笠ありきで 商店街の天井の高さも設計されたような気がします。
山笠かざりのタブーとは
バラエティーに富んだ 山笠飾りですが 実はこれは作ってはいけないという人物がいたりします。その中で一番に上げられるのが戦国武将「武田信玄」です。その飾りをして建物に倒れて火事が起きたことがあるとか。また山笠期間中には胡瓜を食べないという「胡瓜断ち」の風習が今でも残っています。
山笠と仕事。博多での優先順位は?
この時期 働いている方でも優先順位は
山笠 > 仕事 で、山笠が優先です。この祭の期間 会社を閉める社長さんもいますし、出勤はしていても仕事がまったく手に付かない方々が沢山いらっしゃいます。今では外国の方もその魅力に惹かれ、自ら願い出て参加の許可をもらったりしているようです。
以前 福岡に来たばかりの頃
「明日は山笠の・・・だから
駐車場の車を、移動しないといけないよ」
と普通に 注意されました。駐車場が山笠の走るコース沿いだったんですね。当時は 「なんで?」と 思いましたが、今では、当たり前なこととして 決して 疑問に思うことはないでしょう。
街全体の価値 基準が その期間だけ 少しずれるんですね。祭がすべての優先順位で上なんです。
今の デジタルな社会の常識を 古くからの歴史がリセットしてくれる感覚がとても好きです。さすが 歴史の街博多です。
山笠に向けて まとめ
- 山笠は沢山の飾り山が見られるので 鑑賞しよう。
- 飾り山完全公開は毎年7月1日。
- 今年2016年は特別に 6月24日(金)より公開する飾り山もある予定
- 飾り山は人形師が数ヶ月の月日を掛けて手作りする。
- 毎年 楽しいキャラクターが楽しめる
- 山笠は由緒ある祭ゆえ タブーがある
- 山笠の期間中は 祭りが何よりも優先
これから ふんどし姿の 男衆が街のあちこちで 見られる季節に入っていきます。
コンビニでも 駅でもふんどし一丁の男達が普通に闊歩しているのです。観光で来られた方は 異文化体験ができるでしょう。是非 博多を満喫してください。
今回は、敢えて ネットとかの知識でなく 地元の知人から教えられたことや、今まで自身で体験した博多祇園山笠のことを書いてみました。