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重要無形民俗文化財 博多祇園山笠のスケジュール

今まで生で山笠の行事をレポートしてきたが
山笠は古いしきたりを重んじる祭りでもあるので
そのスケジュールの複雑さや専門用語が多いことに気がつくだろう。


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山笠はなぜ始まったのか?

博多祇園山笠は、鎌倉時代に臨済宗の僧侶 聖一国師が
博多地区をおそった疫病を駆除するため街を清めて回ったことを
起源とする説が有力なそうだ。

そして時代は江戸から明治へと代わり、町に電線ができるようになり、
その電線をさけるために 見せる飾り山と 担いで走る舁き山を
分けて作られるようになったらしい。
電線のなかった時代は巨大な飾り山が走っていたと言うことだ。
そして この歴史ある一代行事は、今では国の重要無形民俗文化財だ。

走る山笠の見送りは西遊記

走る飾り山の見送りは西遊記

この山笠はこのまま走ります。と書いてある。

標題 見送り 西遊記(さいゆうき)
人形師 田中比呂志
ここで まず

平成28年 今年の山笠の主な行事を簡単にまとめておこう。

2016年7月 博多祇園山笠スケジュール

1日 【しめ下ろし】 早朝 舁き山笠の流各所
【飾り山笠公開】 ご神入れ後15日まで 各所
【当番町お汐井とり】 夕方 石堂橋ー箱崎浜 往復
9日 【全流お汐井とり】 夕方 石堂橋ー箱崎浜 往復
10日 【流舁き】 夕方 舁き山笠の各流域
11日 【朝山】 午前5時頃 舁き山笠の各流域
【他流舁き】 夕方 舁き山笠の各流域外
12日 【追い山ならし】 午後3時59分 櫛田神社とならしコース約4km
13日 【集団山見せ】 午後3時30分 明治通り呉服町交差点ー天神福岡市役所(往路)

天神ー明治通りー青龍堂角(復路)計約2.1km

14日 【流舁き】 夕方 舁き山笠の各流域
15日 【追い山】 午前4時59分 櫛田神社と追い山コース約5km
【鎮めの能】 午前6時 櫛田神社能舞台

このような感じだ。

山笠のパンフレット

飾り山の側で待機していると 男衆の方 山笠のパンフレットを渡してくれた。

配布頂いたパンフレット

博多祇園山笠振興会の山笠パンフレット

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配布頂いたパンフレット 制作 西日本新聞広告企画局

そのパンフレットには追い山ならしや追い山のコースが書かれている。

追い山はじめ山笠の走るコースが書いてある。博多祇園山笠振興会

追い山はじめ山笠の走るコースが書いてある。博多祇園山笠振興会

先日 舁き山や飾り山は 釘を一本も使っていないという話を書いたが、
土台となる台山はスギやヒノキで作られているようだ。

山大工が麻縄で木柱などを絞り込み、栓とくさびで組あげることになる。
飾り山の精巧な出来映えに感動する女性観光客が
「どうやって 部材をくっつけてるんですか?ボンド?」
と 問いかけていた。
その方曰く
「それは ... ちょっと。」ということだった。

プログラムにある【流舁き】【朝山】の"舁き山笠の各流域”とは?


“流域”という言葉が上に書いたスケジュールにあるが
地元の人でもその細かい"流”の域を 把握している人は少ないだろう。

そもそも この呼称は豊臣秀吉が 博多の街を復興させるため
複数の自治組織毎に町を束ねる 博多割りという組織づくりさせたことを起源とする。
自治組織単位の"流”は黒田官兵衛が名付けの親と言われている。

7つの流の配置図。

7つの流の配置図。山笠配布パンフレットより 博多祇園山笠振興会

もらったパンフレットには
その"流”域の配置が分かりやすく描かれていた。

小さく載っていたので気付かない人も多いだろう。

【流舁き】【朝山】はこのマップのそれぞれ域内で山が走ることとなる。

レポートしていても感じたが

勇壮な男衆は 小さいことに あくせくしていない。ゆったりとしていて
時をはかる感覚も 丁度いい感覚。それで何の不自由もないのだろう。
今のデジタルな時代に生きていて 本来の人間的な考えにはっとさせられる。

“追い山”と”集団山見せ””追い山ならし”以外は
開始時間が決められていない。これも近代道路交通を遮断する為がゆえの
部分もあるかも知れない。

それが 開始時間をはっきりきめていないところも現れている気がした。
770年の歴史を感じさせる。

山笠の歴史とスケジュール その他まとめ

  • 山笠は鎌倉時代に臨済宗の僧侶 聖一国師が疫病駆除の為 博多の街に清水を捲いて回ったことが起源
  • 770年の歴史がある
  • はじめ飾り山を担いで街をはしっていたが、明治以降電線が切れる為、見せる飾り山と 担ぐ舁き山と2つに分けられた
  • 山笠は重要無形民俗文化財
  • 7月1日の飾り山公開からはじまり、その間 毎日のように行事があり、7月15日の追い山でフィナーレとなる
  • 舁き山ごとの流の呼び名と その流の域を覚えよう
  • 流の命名は黒田官兵衛
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