今日は山笠の縁の寺 承天寺周辺に向かってみたいと思う。
そもそも 山笠は、承天寺の開祖が博多の街を疫病から守るため
清水を巻いて廻ったことが起源とされている。
それは今から遡ること 770年ほど前。
そのことは先日もブログでふれた。
承天寺の清道をめざせ
その為 承天寺の前にも
清道旗が立てられ、
その旗を折り返すことで お寺に特別な敬意を表しているらしい。
その櫛田神社清道から 承天寺清道へのコースを予習して歩いてみようと思う。
追い山のときの様にはさすがに走れないので
あくまでも歩行者目線になるのは
ご容赦いただきたい。
まず 櫛田神社前からスタートだ。
気持ちは 舁き山笠と同じように櫛田入りを終え
国体道路を左折する。
櫛田神社から承天寺方向
つまりは方角にして東方向に 国体道路 辻堂通りを つき進んでいこう。
本来なら 舁き山はこの祇園の交差点を左折して
東長寺の前の清道で拝礼をしてから 大博通りを 360℃ターンをして
この交差点に戻り国体道路 辻堂通りを進むことになる...

ずっと先に 承天寺通り入り口が見えてくる。
承天寺はもうすぐ 先だ、道を急ごう。
以前から厳かな雰囲気があったこの通りは
2013年に整備され 厳格なお寺に負けないほど立派な通りへとなった。
その承天寺通りへと右手に曲がる

承天寺通りへ右折する。まるで小川が流れているかの様だ。

これが道なのか?整えられた緑が空に栄える
ここは公道なのだが、まるでお寺の境内の一部の様だ。
そして この道の風景を見て欲しい。
この道は車道を川 歩道を川辺に見立てお寺の
境内を横切る小川のせせらぎのようなイメージでデザインされたらしい。

承天寺の境内を望む
石庭のようなたたずまいは 石塀の向こうに
承天寺の境内がみえる。
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博多千年の都なり。ここはとっておきの場所
そしてこちら
博多千年門がある。

博多千年門
この場所は、江戸時代に 博多から太宰府へ向かう玄関口とされ
辻堂門という門が この辺りだったらしい。
そのかつての門にならって 2013年に
中世博多の寺社造りの木造の四脚門様式、
切妻本瓦葺(きりづまほんかわらぶき)を採用。
太宰府天満宮から贈られた樹齢千年の木をつかって立てられたもの。
また欄間(らんま)には あの博多織の献上模様が施されているのだ。
福岡県福岡市 博多区博多駅前1丁目7
この博多千年門の場所は是非覚えておいてもらいたい。
新しい博多のおもてなし文化の象徴とも言える場所だ。
地元でもこの門を見てびっくりする人も多いくらいの穴場になる。
できれば少人数で、ひっそりと訪れることをお勧めしたい。
博多駅からは遠いの?距離はどのくらい。
都会の喧噪を忘れさせてくれる和の空間だが
実は博多駅には 驚くほど近い。徒歩で8分ぐらいが妥当だろう。
先日 観光客の方から 博多駅の道のりを訪ねられたのだが、
駅まで600mほどですよ。と答えると 大きな声で
「近い!」と驚かれた。それぐらい街のイメージからかけ離れた
ひっそりと高尚な場所なのである。
また こられた際は 承天寺の境内辺りも散策してお祈りもお忘れなく。
お土産屋のようにコムデギャルソンがある!?
ここで 全く違う話になってしまうが 実は、

博多千年門。左手にさらっとコムデギャルソンのビルが見える
日本が世界に誇るファッションデザイナー川久保玲の
コムデギャルソン COMME des GARÇONS
D&Department, Hakata Ward, Fukuoka Prefectureが、この門の
目の前にある。
福岡市博多区博多駅前1丁目-28-8
こちらも 地元の人には ほとんど知られていない。
海外の方が 地図を片手にCOMME des GARCONSのロゴ袋を
下げていたりするのをこの辺で 見かけるのは面白い。
敢えて 洋服と和の精神に拘りがあるのだろうか
なぜ この場所に出店したのか?
川久保玲さんに聞いてみたい。
話は逸れてしまったが、
この博多千年門を右折して 50m程で
更にすぐ右折すると ここが。
3つ目の清道の場所となるポイントだ。
今は 一般道なので ほんとうに何もないが、追い山ならし前日ぐらいから
ここに 清道旗が準備されるはずだ。
寺の老師に拝礼後 この場所に作られる清道旗を旋回して
舁き山は 東町筋の細い路地を真っ直ぐに直進し、
博多の街の中の難所を一気に加速していくこととなる。
承天寺へから 博多千年門 まとめ
- 承天寺は山笠で最後の清道旗が立てられる寺
- 承天寺の中庭の様な 承天寺通りを堪能しよう
- 承天寺通りは川に見立てて作られた石庭でもあり、公道でもある
- この地に、江戸時代の 太宰府へ出向く博多の玄関口である辻堂門があった
- 辻堂門をイメージして博多千年門が2013年に完成した
- 博多千年門は中世博多の切妻本瓦葺(きりづまほんかわらぶき)を採用
- そのことからも東長寺正門とデザインがマッチしている
- 千年門の欄間(らんま)には博多織の博多献上模様が入っている
- 博多千年門へ博多駅から600m、徒歩8分足らずでアクセス
- その門前にはコムデギャルソンのショップがある
- 新名所 博多千年門 承天寺通りへ行ってみよう