今日は いよいよ追い山前の最後の練習の日。
昼に舁き山や夕方に山笠が走るのを見るのは 今年最後になってしまう。
今年の夏も
博多の街に飾り山がある風景はすっかり馴染み、
そして クライマックスを迎えようとしている。
最後の一咲きに向かい。
街のエネルギーが一気に加速している。
幸いにも櫛田神社のお膝元の土居流の流舁きを見ることができた。
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土居流舁き山
路地を曲がると
すでに出発の体制に男衆が付いているようだ。

土居流山小屋に既にひとだかりが
近づいて 少しだけ中をのぞかせてもらうと。

緊張の表情の見送り側の台上がり男衆が。
臆せず中までグイグイ入っていくと 舁き山笠は、すでに 山小屋から外に出された状態で 出発のその時を待ちわびている様だ。
男衆の方にに伺うと
5時丁度に 山が出るとのことだった。
山が道を塞いでいるので、
となりの筋から回り込んでみよう。あと5分ほどある。
リラックスと緊張を味わえ
土居通りに入り折り返す。 櫛田神社へと向かう道だ。
風景は こんな感じだ。
身内の方や仕事中の人の方が 観光客より多い気がする。
地元感のあるアットホームな光景もあちこちでみられる。
「せっかくやから山笠ば 見ていかんねん」
地元の会社員の方が出張できた同僚に
話しかけているのだろうか。

交通整理をする男衆
「トラック一台先に通して下さい。」
交差点を整理する男衆達。
この時ばかりは、信号よりも男衆の判断を仰ぐことになる。
となりの先ほどの筋の方から 号令とてもに
「オイッサ」の掛け声がはじまった。

男衆の視線が一点に集まる。その先には。
一斉に交差点が男衆で埋め尽くされる。その瞬間だ。

突然 視界に土居流 舁き山笠が。
いきなり交差点の影から 舁き山が飛び出してきた。
いろいろな 舁き山の登場パターンを見てきたが、
山小屋前をスタート地点として
隣の筋から いきなり曲がって来たので 面食らってしまい
ほぼ写真をとるタイミングを失なってしまった。

あっという間に、遠ざかる舁き山笠
みるみる舁き山が遠ざかっていく。
ただ それを見送った男衆達が、山の進行方向とは反対の道路に
今度は水を捲きだしたのだ。
同じ道を、折り返してくると いうことだろう。
やはり 男衆が観光客の方に同様な説明をされていた。
明治通りを渡った交差点から しばらく山をまってみよう。
10分ほど待っただろうか、
そこまで 焦らされることなく
先走りが 交差点に駆け込んでくる。
子供達も真剣な表情だ。笑っている子はいない。
台上がり寸秒の戦い
「父ちゃん頑張れ」の檄が飛ぶ。
舁き山が一気に交差点に突入してきた。
そしてこの瞬間。この次の2枚の写真を よく見て欲しい。

台上がりに登る男衆と激しくぶつかり合う舁き手達
一瞬のシーンだが。
3人のはずの台上がりに
6人の男衆がいる。
交差点を丁度過ぎるポイントで 台上がりの上で
男衆が激しく交錯すし。舁き山の流を止めることなく山に駆け上がり。
また 飛び降りる男衆もいるのだろう。
これが 土居流の今年最後の流舁きだ。
本番直前 最後の仕上げの走り、緊張感が昨日とは全く別物だ。
追い山直前 流舁き まとめ
- アットホームな雰囲気ではあるがみんな真剣
- 地元の人が中心なので観光客が少なく見物がしやすい
- 写真撮影は比較的しやすい
- 本番は早朝、日の出前なので、明るい昼に真剣な流舁きをみるのは最後のチャンス
- 本番直前の調整になるので、真剣モードの男衆が見れる
- マナーを守って見物しよう