2016年の博多祇園山笠がついに終わってしまった。
私は仕事の都合で 遂に見ることはできなかったのだが、
楽しさの後の虚無感と、その名残を惜しむかの様な街の景色に
芭蕉の句 夏草や兵どもが夢の跡 が思い重なる。
仕事の用事を終え、
博多駅前広場を通り、追い山ならしでも伺った承天寺前へ向かった。
その広場では、すでに飾り山が解体されている。

博多丸井をバックに取り壊される飾り山
観光用に夏休み前までは、博多駅前の飾り山だけは 残すのかと
思っていたが、さすが歴史ある祭は
その刹那で、その感情を絶っていく。
そして、今日は 先日紹介した 福岡のコーヒーカルチャーを牽引してきた。
マヌコーヒーでその街のつかの間の余韻に浸ろうと思う。
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マヌコーヒー承天寺店のここが凄い
先日 外観を紹介しているので
ロケーションから注目してみたい。まず特筆すべきは

承天寺木造瓦葺き六脚門である。
ロケーションの妙を楽しめ
この由緒ある承天寺の正門へ 塀一つ隔てて完全に 接していると言うこと。

承天寺正門と その後ろにマンションと マヌコーヒーのテナントが入ったビル。
正門の後ろにその建物がある。
回り込んでみると、あらてめて店に看板はまるで無い。
一瞬 土産物屋かと、素通りしてしまいそうなほど景色に溶け込んでいた。

マヌコーヒー外観と店員さん。 通りの直ぐ先が博多千年門になる。
また 店先の道には遊歩道がないので、目の前を普通にバスが通ったりもする。
入り口から店の中はこんな感じで
店頭で注文するのかと思ったら
どうぞ、と店内へと 案内された。
コンセプトのギャップを楽しめ
まず 店内に入って 驚いたのは、店内に流れる
レゲエのリズム。
博多、承天寺ときて、そのロケーションから和のイメージしかなかったので、
意表を突かれてしまった。面白い。
店内も見ていこう。
壁には、モノクロのアートが
無造作に 紙テープのようなもの一つで ぺたっと壁に貼られている。
壁一面をオープンした入り口から、
心地よく吹く風に、そのデッサンアートが短冊の様に時折ハタハタと揺れていた。
また 店内は、間口に対し 奥に 意外に広い。他のお客さんもそこには驚かれていた。
入り口手前側にあるテーブル席のコーナーと、奥に段違いで 仕切りのな別の部屋の様なソファー席。

ソファー席側からの店内の様子。手前にベンチソファーが対面で置いてある。
その先は、ガラスのドアを隔てて 中庭席が見える。

対面するソファー席の背後にはドアがあり外の席にも移動できる。
その中庭に天井はなく、空からの光が眩しい。
どうやら このスペースは喫煙が可能なようだ。

マヌコーヒーの中庭。背もたれのあるウッドチェアーの朽ちた感じが絵になっている。
先にこのマヌコーヒーのロケーションを紹介したように、窓越しから
中庭の その塀の向こうには、承天寺の瓦塀のと境内の木々が見えている。
そして別の窓からは、

承天寺の正門の屋根瓦が窓の目前にある。
実に 承天寺正門の屋根瓦とその木柱構造をみることができるのだ。
メニューの豊富さを楽しめ
マヌコーヒーのメニューを見てみよう。
こんな感じだ。ドリンクそして
こちらが 主にフードとなるのだろう。
見ているだけでわくわくするような
豊富なラインナップだ。オリジナルのグリーンカフェラテを頼んだ。
ホットをオーダーしたいところだったが、
結局アイスにした。

グリーンカフェラテの図
ホットでラテアートを興じることも出来たみたいで、一瞬頭をよぎったが
暑さには どうしても勝てなかった。
アイスでは こんな普通の感じになってしまった。
コーヒーの味はすっきりと上品で 味わいに開放感のあり 後半になる程

店内とマヌコーヒーのある景色。木のコースターと オリジナルのコップが可愛い。
抹茶のあま苦さが増してくる。絶妙な感じだ。
お店にはテイクアウトメニューやお土産も大変充実している。
博多おみやげ manu coffee ドリップパック10個セット。 下にはオリジナルグッズの数々。POPにはコーヒー&メッセンジャーステッカーと書いてあるのかな?
黒板に書いてある解説が緩くて分かりやすい。
この水出しコーヒーは テイクアウトでも パックでもお土産に喜ばれそうだ。
お店の昼の客層は?
客層はほど若く 地元の奥様方が時々テイクアウトで買い出しに来ている。
店員さんは、みんな 元気で明るい。
構えたところがまるでなく
こちらも リラックスしていい時を過ごさせてもらった。
どんな年代層でも気兼ねなく対応していただけるお店だと思う。
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マヌコーヒー承天寺店 まとめ
私は博多祇園山笠後の博多の余韻をこの店で過ごせて 良かったと思う。
また 承天寺というパワースポットからいい気を貰える特別な空間であり、
歴史の街 博多の中にあり、異国の風を感じる唯一無二の喫茶店と名付けたい。
マヌコーヒー承天寺店
福岡市博多区博多駅前1丁目7-9
1 Chome-7-9 Hakata Ekimae, Hakata Ward, Fukuoka, Fukuoka Prefecture
【営業時間】
月〜金 AM07:30-PM8:30
土日祝 AM11:00-PM8:00 不定休
また、このマヌコーヒー承天寺店は、
開店時間が7時半で 街の喫茶とくらべても異常に早い。
お寺の町ということもあるが、オフィス街にも隣接するエリア。
朝はまったく違った別の活況を呈するということだ。
その様子もいつか見に来たい。
そして しっとりと
レゲエから、ジャズに音楽がシフトしたところで
博多祇園山笠を総括したい。
博多祇園山笠 鑑賞で知っておくと得するオリジナル12箇条 まとめ
1 | 祇園山笠は歴史を知って見ると5倍感動とありがたさが増す。 |
2 | 飾り山笠は街の人気のスポット処々に作られる。 |
3 | 職人と人形師の一時だけの芸術を堪能し、いろんな角度から目に焼き付けたい。 |
4 | また 舁き山笠や流の歴史を楽しんでお気に入りの舁き山、流を見つけよう。 |
5 | 流の域をおおよそ把握しておくと 流舁きの見物が効率よく見られる。 |
6 | 流舁きの観光は隠れた目玉。迫力ある絶景の場面を独り占めできる時がある。 |
7 | お汐井取り(7月9日)は、この一日だけでも見に来る価値がある行事。 |
8 | 流舁きの観光は隠れた目玉。迫力ある絶景の場面を独り占めできる時がある。 |
9 | 博多祝い唄をの1番だけでも覚えておいて博多駅や櫛田入りで一緒に唄いたい。 鳥肌ものである。 |
10 | 写真撮影はいい場所では混雑覚悟でのぞもう。譲り合いの心も忘れずに。 |
11 | 追い山、追い山ならしでは 7つの舁き山が何番山笠かと標題デザインを覚えておくと鑑賞がより楽しい。 |
12 | 水を被る覚悟で 濡れてもいい服装で、身も心も清めて見物ものぞむ。 |
2016年の博多祇園山笠は 飾り山公開が、例年より早く
通常の15日間より一週間ほど長く行われたことになる。
これだけの長い期間、祭りの気分に街中がどっぷりと浸かる。
こういう経験は、一般の都会ではまずできない。
山笠が終わると 博多の街の梅雨は明け
蝉が競い鳴く 暑い夏が直ぐやって来る。