すべての手記 福岡の暮らしと文化

はかた伝統工館は 博多文化の宝箱

はかた伝統工館というものが、福岡にはあるのをご存知だろうか? 以前博多ふるさと館の機織りを紹介したが 全く別の施設になる。

しかし、その場所は それほどはなれていない。こちらも櫛座神社のそばにあるのだ。今日は そちらを たずねようと思う。
min001

はかた伝統工芸館は、博多小学校のすぐ隣に 主張することなく建っている。入場料は無料だ。

min002

また 入り口が、引き戸という所が また、趣がある。

min004

1階が企画展示室、2階が常設展示室となる。では、さっそく 入ってみよう。


スポンサーリンク





スポンサーリンク




はかた伝統工芸館は、博多の手仕事の集大成

min025

一階は博多張子の だるまが展示販売されている。男ダルマの目線に注目、それは 上目づかいのものもあれば、ぐっと 直視してくるものもある。一つ一つ手作業でつくられる為、それぞれ 厳(いか)つい表情がちがうのだ。

min009

その 隣には、逆に おっとりした 姫だるまの張子が、虎の張子と一緒においてある。

博多献上帯が登場!

min007

こちにあるのは まさか、博多ふるさと館の記事で織っていた、その時のサンプルの完成品ではないだろうか?  思わず息をのむ。
min005

まちがいない。下に添えてある解説文には、こう書いてあった。
町屋ふるさと館の実演で制作した手織り作品」と、

そして さららに 驚いたのは、その値段が、322,300円だったこと。

職人の名前 「森本美生」 と「手おり」、「唐華献上」と博多織りで くっきりと文字を浮かび上がらせている。その造作は 素晴らしい技術だと思う。

そしてこちらは
min014

配色違いにのるのだろうか。こちらは 職人さんが「近藤啓子」氏作となる。

min011

こちらは 博多織のネクタイと思ったら、男帯だった。このお品は ¥27,000

クールジャパンのみやげは これで決まり!

min019「博多織鶴」。  博多織と「折り紙のおり鶴 」をかけたネーミングで、献上模様の入った博多織物で つるが織られているのだ。しぶいし 美しく 御利益がありそうではないか。

日本人でも外国人でも 博多織の説明を添えて 贈るなら、大好評のみやげになるのではないだろうか。

min018

また 「博多織はぎれ」は、¥2,700というところが凄い。徳川幕府へ献上した品は、はぎれでも、これぐらい値打ちがあるということか。

そうなると博多織のコースターは、1つでもありがたみを感じざるを得ない。ちなみに コースターは、

min013

サイズの「小」で、¥ 594 と財布にも優しい。(こちらも絹100%)

博多人形「福の神」は 伝統工芸館の主

二階の企画展示室へ上がってみると、そこは、今までも見たことのない大きさの花柄の博多織等、他にも献上織物の数々が展示されている。販売はされておらず、相当に価値の高いものだろうことが、その展示の仕方がから垣間見える。

展示品は 写真がNGのものが 多く、 博多人形で唯一ゆるされているのが、

min022
「福の神」  人形師 中村 信喬(なかむら しんきょう)作 の渾身の作品である。

こちらの人形は、はかた伝統工芸館を象徴する博多人形として 中村氏へ制作を依頼し、特別に作られ 設置されたもの。

min021

擦りガラスの向こうには ぞの博多人形「福の神」が微かに透けて見える

こちら伝統工芸館に訪れた方たちに福が授かるように との思いが込めれているようだ。

ほかにも 展示品は 黒田長政がその作製の起源を作ったと云われる「博多人形」の数々、「筑前博多矢」こちらは弓矢になる。「博多独楽(はかたごま)」漆のぬった様なつやのある 大きな独楽。ロープの上を伝ったりできそうだ。

博多鋏(はさみ)」、今では その職人さんが日本に1人しかおらず、その手作りの工程から、一日に1本しか作れないという。テレビ番組でも見掛けたが、多くの有名人が その魅力に惹かれて 制作の現場を訪れている。吉川晃司、木梨憲武氏らが 制作体験をしていたと思う。今頼むとお届けは6ヶ月後になるらしい。

ガラス細工の「マルティグラス」、「博多曲物(まげもの)」いづれも手仕事による貴重な品が数多く展示されている。

博多織や博多人形はほとんどのものが撮影ができない稀少なもの。ここまで足をはこぶ価値は 十分にあるはずだ。


スポンサーリンク





スポンサーリンク




はかた伝統工芸館 まとめ


  • こちらの館内では、博多織の最高峰の作品を見ることができる
  • 博多人形は 各種 コンクールの優勝金賞作品など一点物を多数展示
  • 焼き物で ここまで繊細に 人間を優しく表現できるのか?その創造の世界は必見
  • 博多張子のダルマの表情がいい
  • 博多織 のグッズみおやげは稀少。特に博多織鶴はクール
  • 筑前博多矢、博多独楽(はかたごま)、博多鋏(はさみ)は特に有名
  • 他にも博多の数々の伝統工芸品が幅広く展示されている
  • ほとんど写真では紹介できないが  展示数は、予想以上に多い
  • 1階には喫茶コーナーもある


はかた伝統工芸館
開館時間10:00ー18:00(入館は17:30まで)
休館日 毎週 水曜日 入館料 無料

はかた伝統工芸館を先に見て、あとから博多ふるさと館によると、よりリアルに博多織の素晴らしさを体感できると思う。この順番のコースは 興味がある方には特におすすめだ。



スポンサーリンク

-すべての手記, 福岡の暮らしと文化
-, , , , , , , , , , , , , , ,

Copyright© 福岡生活おもてなし手記 【博多おもて帖】 , 2023 All Rights Reserved.