博多の街が 蘇ろうとしている。
しかも、それは 我々の想像をはるかに超えるスピードでだ。
今日は博多駅からキャナルシティに行く用事があったので、その復旧の状況をできる範囲でお伝えしたい。
博多駅からその陥没の現場を見ると、昨日の中島美嘉の点灯式でも使われたツリーと南北で、一直線で重なるかのように、2つの相反する出来事が同時に起きていたことが改めて分かる。
はかた駅前通り 復旧に向けて
博多駅前は 思った以上に活況がある。そして、今回の事故があった場所のほうにも普段と変わらずに人が流れているのに驚いた。
佐川急便のドライバーなども、いつもと変わらずにハツラツと博多駅前通りを駆け抜けて行く。
陥没の現場 付近の商店は
その 現場にみるみる近づいていく
ここ数日は 営業中にも関わらず、道が閉鎖されたため運営が厳しいとニュースで報道されていたドラッグストア大賀薬局も、店内に人が入っているようだ。
現場の様子
現場近くにいくと 若干の緊迫感はあるものの みな整然と歩行している。手前で脚立らしきものに乗っている人は、復旧作業のライブ映像を撮影する報道の人だろうか。
驚いたのが、太い下水道管らしきものが 手際よく什器でセッティングされようとしていたこと。この写真でも確認していただけるだろう。他にもおそらくライフラインの資材となるものが次々と運び込まれている様子だ。そして底面が地表に程近くなっていることがわかる。
東側の迂回の道を通って、また 博多駅前通りに戻ってくると 陥没した場所の反対側の通行止めのポイントにでた。
土嚢が2段重ねで積まれ、その袋には 一つ一つに番号がふってあった。効率よく作業するための特別なセオリーがあるのだろうか。
通行止めのコーンを外して、作業什器が投入される。
土嚢をチェックしている作業の方がいる。 左折すると現場に向かう道で この先をすすむことはできないが、信号どおりに はかた駅前通りを、横断することができた。
横断中に、現場を見ると 土嚢はきっちりと 2車線分を開けて、整然と積まれている。何か強い組織力を感じることができた。
はかた駅前通りを、博多駅に向けて連なる土嚢。その間にある報道ニュースで写っていたセブンイレブン、立体駐車場へつづく歩道は閉鎖されている。
はかた駅前通りの先の商業施設キャナルシティの人出は
それから先は キャナルシティへ向かう迂回路の一つになる。こちらでなく はかた駅前通りを通って通常どおり行くこともできるが、敢えてここも迂回路を通ってみた。遠回りにもなるので、ほとんど人は通っていないようだ。
今日のキャナルシティの様子、それは平日のいつもと全く変わらない様子。
ここから、さらに奥の噴水広場に進むと ショッピングをリラックスして楽しむ人達で溢れていた。
用事が終わって 帰りは、キャナルシティから はかた駅前通りを通って、行けるところまで行ってみようと思う。
さきほどの、土嚢が積んであった現場直近のポイント。ブランドのショッピングバックを手にした人が普通に次々と、その道を横断していく。
外国人観光客らしき人も多々みかけることができ、そのみんなが笑顔だったので、こちらも安心することができた。
迂回路の様子
このポイントから通行止めになるので、迂回路に入らなければならない、そこで今度は 先ほどと逆になる右手(博多駅前通りの西側)の迂回路を通ることにした。話は逸れてしまうが、天下一品のラーメン屋がこんなところにあるとは知らなかった。ここは通勤時間帯は 特に混み合うのだろう。
迂回路を進むと、左手が陥没した箇所になる。手前には日本レンタカー、和民、セブンイレブンとつづく店舗側の歩道は全面通行止め。
違う角度からみた現場と 復旧のスピード
ニュースの映像で映されていた
セブンイレブン博多駅前通店がここにある。手前の道路の様子を見る限り、その店舗と察することはできないだろう。
上の立体駐車場には、車がそのまま駐まっている状態だ。この駐車場の出口に 今は道がないので、車を見に行くことはさえできないのか。しばらくは復旧を待つことしかできないのだろう。
そういえばガスと下水道の匂いに関してだが、現場側近のビルの壁面付近で普通にタバコを吸っている通行人を見かけた。だれも慌てて注意する雰囲気もなかったので、ガス漏れに関してはもう安心なのだろう。
数日前まであった下水道の異臭も感じることはなかった。これは夜を徹して殺菌作業などの対策をした結果ではないだろうか。
また 底上げが進み、作業している人の姿が地上から完全に見えるまでになっている。
また驚いたことに、伊予銀行の下に見える カフェベローチェの看板、店内に照明がついている。まさかもう営業をしているのだろうか? 確か店の前の歩道がなくなっていたはずだが。
博多駅前の現在の様子
そうこうしながら、博多駅前の横断歩道まで戻ってきた。
目の前には、事故発生当日は停電で休業となった博多マルイ。今は何事もなかったように大勢の人で賑わっている。
博多駅前広場のイルミネーションの仕掛けのあいだを通り抜けて
博多駅を3階のフォールまで、一気に上って見た工事の現場。確かに大変なことは起こってしまった。でも 原因のなすりあいをするでもなく、改善 復旧を第一目標にスクラムを組んで 突き進んでいる福岡市の行動力、は評価に値するのではないだろうか。
今夜もこの風景は クリスマスイルミネーションでライトアップがされるのだろう。それは福岡市民と博多に訪れる人達に届ける幸せの灯であり、同時に、24時間 夜を徹して懸命な作業する人達の一服の安らぎの灯火となることを祈りたい。
最後に 復旧まとめ
復旧に向けて進む街の様子に、チーム博多・チーム福岡の結束の強さを垣間見る思い
- 今日、断水していた残り3つのビルの中、1棟が復旧
- 電話の復旧は明日予定。11月 12日
- ガスの復旧はあさって13日
福岡市は、陥没の修復工事において、道路の通行再開が14日夜遅くになると発表した。
事前に試験走行を行い その後 通行再開を決める段取りのようだ。
避難勧告全面解除はその後になる。
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