今年の福岡のさくらは、開花から満開まで異常に遅かった。
例年なら、福岡は3月20日〜25日ごろが花見のピークで、4月に入るとせいぜい花吹雪で 花見ムードはあまり感じなくなる。
ところが今年は、3月末になってさえも、開花宣言は出されることはなかった。
4月8日に満開となった
満開とは、「ほぼ100%の桜が開いた状態」ということだ。
毎年、福岡城跡・舞鶴公園の桜を見に行くのだが、今年はあいにく雨の日が多く、満開の本日やっと花見をすることができた。
つい午前中、先ほどまで 雨が本降りだっだのだが、嬉しいことに 急に日が射してきたのだ。
承天寺・博多千年門から
よく訪れずれる承天寺通りから 散歩しながら巡ってみよう。
急に強くなった日差しの青が、いままで眠っていた樹木にみるみるとエネルギーを与えているようだ。
承天寺は境内に桜の木があるようだが、今日は中に入れないようだ。残念。
これが文句なく満開の桜だ!! 穴場スポット
そこで、東長寺へ向かってみた。
東長寺 正門をくぐると、突然。一面の桜色。
境内の中央に見事な枝っぷりの1本の桜。これが威風堂々、なんとも趣がある。
さくらの花の淡いピンクが幾重にも重なり、目映いばかりだ。
陽を浴び、さくらの色の陰影がその光を孕んで、昼間なのにライトアップされているかのごとく膨張して、こちらに迫って来る様に見えるのは驚きだ。
この花の開き具合、モリモリのマッスルな桜とでもよんだらいいのだろうか?
やっと満開になった桜でも、散った花びらが、綺麗に丸く桃色のカーペットのように 薄く敷き詰められている。
ここは東長寺の境内となるため、御座を引いての飲食をしながらの 一般の賑やかな花見風景は一切見られない。凜とした適度な緊張感の中で、さくらの花をじっくりと堪能できる、そういう意味では 博多駅にも近い一番の穴場 花見スポットと言えるのではないだろうか。
東長寺の鐘が、暖かい春の日に 時なるのもまた一興。
六角堂の傍らに咲き誇る見事な、さくらであった。
垂れ桜(しだれざくら)も見事にに咲いていた。東長寺の境内の桜だけに、枝ぶりからして高尚で、水彩画のような美しさがある。
海外からのお客さんも沢山記念撮影をしていた。
櫛田神社に桜はある?
また、櫛田神社にも足をのばすと、
道路側からも境内の桜が見えた。
春の櫛田神社 清道、その奥には博多山笠の飾り山が見える。
ソメイヨシノや、ヤマザクラ、シダレザクラがしとやかに咲いていた。
その中で これは、花桃(はなもも)という木。
今年の花見は東長寺・櫛田神社で奥ゆかしく目に焼き付けることができた。福岡気象台の花見予報によると 4月10日まで満開で、それから11日より散り始め みごろはそれから3日程となるだろう。そして それから先は、また情緒あふれる花吹雪へと姿をかえる。
福岡城さくらまつり
今年のさくらの開花の遅れは、花見イベントにも影響した。
それは 恒例の、福岡城さくらまつりが、本来の予定の日にちを繰り下げて、4月上旬までとなったのだ。
その期間中、福岡城・舞鶴公園のさくらは夜間18:00〜22:00までの間ライトアップされる。
そして 今年も 特設の7m級のジャンプが出来るトランポリン遊具(有料・レンタルでヘルメット着用)や、出店が軒を連ねるということだ。