今年も博多どんたく港まつりが開催された。 初日は 激しい雷雨のため、パレードが一時中断としうアクシデントがあったようだが、2日目の今日5月4日は、晴天にみまわれた。
博多どんたくと言うと、どんたく隊のパレードがまず思いつくかも知れないが、今日は、そのどんたくのルーツともいえる博多松ばやしの様子のほうを見てみよう。
オランダ語の休日という意味の「ゾンターク(zondag)」という言葉から派生して、この期間の祭の総称として「どんたく」と呼ぶようになったらしい。
博多どんたくのスケジュールと 開始前の街の様子
博多どんたくは 5月3日は、午後1時から、7時まで、今日は、午後3時から、8時までの間におこなわれる。
つまり、午前中は、パレードはやっていない。街は じっくりとその時までエネルギーを蓄えている状態。
その為か普段のゾンターク(休日)より、予想以上にひっそりとしているのだ。こちら、中洲川端商店街はこんな感じ。
那珂川を渡るこの橋も、人影はまばらだ。因みに奥に見えるのは、世界一の朝食が楽しめるbillsがある新名所、水上公園「シップス・ガーデン」になる。
そのシップ・ガーデンの敷地内に用意された どんたくパレードの特等席である桟敷席も まだ無人の模様だ。
こちら より天神より、アクロス正面あたりに来ると、やっとパラパラと出店がある程度、
その数時間後に100万人を超える人で身動きがとれなくなくなる、どんたくパレードのメインコースが、嵐の前の静けさである。この今日の主役である明治通りの舞台裏は、こんな感じで ちょとした緊張感の中で、静寂に包まれていたのだ。
博多どんたく当日、直前の天神 新天町では?
午後からどんたく、ならば 午前中に、この期間中 博多駅近郊や天神では何もしていない...という訳があるはずもない。博多とはサービス精神が旺盛な街だ。
その午前中、福岡は、博多松ばやしというイベント等が行われている。そして、こちのイベントが 実は裏の主役だったりするわけだ。
そんな中、天神 新天町では、どんたくセールの真っ只中!
そして そんな繁華街 天神のど真ん中で、その博多松ばやしに ドンピシャリで遭遇することができた。
博多松ばやしとは?
博多松ばやしとは、明治時代に一度中止していたものを、戦後博多の街の復興に合わせて、街の人々に勇気をあたえるべく行事として復活させたものになる。
これは、福岡PARCO前の歩道になる。パレードは明治通りの道路を封鎖しておこなわるが、こちらは そのまま歩道を闊歩することになる。何か不思議な光景だ。
そのどんたくの起源である博多松ばやしは、3福神、恵比須、大黒、福神 それぞれの流れと、稚児の、合わせて4つの流れが、博多・天神の市内各所を練り歩くというものだ。
これは商売繁盛の恵比寿流れになる。
この画像では、分かりにくいかもしれないが、恵比須流れの男恵比須。男女それぞれで 夫婦恵比須として揃うのは大変珍しい。
取り帽子をかぶり、鯛のお頭のようなものが確認できるだろうか。錦の衣で行進。
その奥方の女恵比寿は 馬上で、赤袴に天冠をかぶって行進。
これは 稚児流れになるのだろうか?子ども達が中心にいる。
西鉄バスセンターのほうから やって来るのは、福神(ふくのかみ)だ。
頭に乗っているも帽子のようなもの。、実は これは頭になる!!
黄絹の打ち掛けを着た その勇壮な姿にプラスして、手には相撲の行司が持つ様な、唐うちわを持っている。
こちらは、白馬に乗った、大黒様。背負っているのは「砂金袋」になる。ちゃんと金色の打出小づちを持っているのがわかる。
馬のお尻のあたりに、米俵が左右に付けられている。この日ばかりは、馬も大荷物で大変だろう。
どんたく名物 にしてつ花自動車
「博多どんたく」では 専用のパレードカーと花自動車と呼び、その期間中 街を巡回させている。
その車の台数は6台。連なって走ることも多く、夜その車列を見ると その電飾が圧倒的に美しい。
この写真でも、お分かりいただけるだろうか? 昼に撮影したものだか、1台の花自動車の後ろに、別の花自動車が すぐ後ろに連なり、車列を組んで、市内 各所を回っている様子になる。
また 現代の市民の普段の生活と 博多松ばやしの歴史ある行事が 街のあちこちで交錯していく。この当たり前の様に混沌としている不思議な光景は、祭文化が深く根付く博多を象徴する楽しいシーンだと感じた。
博多松ばやしまとめ
博多松ばやしは 市民の幸せを願って、市内を闊歩し、3,4日 午前 9時から午後5時まで開催される。
活動範囲は天神の街中他、広範囲になるので、街にいさえすれば 何かしらの流れに遭遇する確率は高いだろう。
尚、花電車はどんたく開始前日の2日から〜最終日4日までの運転で、5月5日子どもの日には特別に かしいかえん(福岡県 香椎にある遊園地)へ展示される。