八女福島の白壁の町並みは、商売人さんと職人さんの屋敷が立ち並び、白壁屋敷に統一されています。まさに 時代を超えて 江戸時代の商店街にタイムスリップした様です。
町並みはまるで時が止まっているかの様な空間です。古風な職人技が伝えられており、製造や販売がいまな行われている所です。
八女の白壁は国の重要伝統的建造物郡保存地区に選定されていています。商人の屋敷は2階が倉庫で、窓付近に鉄板戸が設置されています。職人の屋敷は2階が居間になり、窓が複数あり開放出来ます。
白壁の町並みの中でも「堺屋」屋号は代々酒造業を営んでいます。離れ屋敷を建てられた旧邸宅「木下家」を観覧できます。今回は白壁の屋敷の町並みから立花ワイン付近をまとめて紹介します。
旧白壁の屋敷「木下家」
旧離れの白壁屋敷「木下家」は酒造業を営んで、「堺屋」の屋敷の隠された屋敷のこだわりを案内して行きます。
上の写真の座敷の柱は屋敷のこだわりの1つ目で、1000年に1本と言う、幻の「黒渋柿の柱」で今では手に入らない物です。
屋敷のこだわり2つ目は「屋久杉の1枚板」で作られた欄間で、因みに写真の 掛軸の文字は「櫨(はぜ)」と書いてあります。
屋敷のこだわり3つ目は、屋敷の鬼瓦に「家紋」とお店の「堺」の文字が入っている事です。
屋敷のこだわり4つ目は、左官職人の「こて」で作った「こて絵」で、「鶴・亀・鷹」など浮き彫りにしてあります。
これは、屋敷の部屋から見える中庭の様な所で、和を感じる その庭園では四季を通し楽しめます。
屋敷の最後のこだわりは、初夢の「一富士 二鷹 三なすび」が屋敷内に隠されて、立ち寄られた際には探して見る楽しみがあります。左官職人の技である 釘隠しに「折鶴」の形で彫ったデザインが所々に 施されていたり、職人さんのこだわりを感じます。
「旧木下家」駐車場の入り口には お堀の様な物があります。門を潜って行くと離れのお屋敷を観覧出来ます。「堺屋」のお店側が正門になります。
これは、いわゆる「厠」(かわや)です。この時代で比較的整った「和式スタイル」の厠で、磁器のタイルが敷き詰められた物でかなりの「ハイカラ」な物です。
八女の白壁の町並み!
元々福島城があり、福島城は廃城され 城下町付近に町人が残り、生活をして行く上で商売を始めました。町屋形式というか、住居と倉庫を一体させた形で住んでいたのです。その場所で、町人達は商売繁盛の為に、街を盛り上げながら生活を送り、現在に至っています。
これが、その八女福島の白壁の町並みで、奥に招き猫が呼んでいます。
その白壁の屋敷の壁にある、レトロな、蚊取り線香とかの ブリキの看板..。分かりますか? 味がありますね。
立花こだわりのフルーツワイン!
立花のワイン工場見学が出来る施設に隣接したお店「夢たちばな舘」あります。「夢たちばな館」の館内には八女の名産品「キウイ」を使用したワインが販売されていて、他にはワインの種類であまおう、八女茶、うめ、などがあります。
名産品を使ったワインの原料で「キラキラキウイ」を使用しています。時期によっては「レインボーレッド」や「ゴールドキウイ」などの品種を使ったワインも製造販売しています。
「夢たちばな館」はワインが中心に製造販売されていますが、「地ビール」や「地酒」なども販売しています。
「立花ワイン」工場は 見学も出来ますので、工場内にさそく潜入して見ます。いろんなフルーツの甘~い香りがして来ます。
工場内でワインのタンクが並んでいます。夏場はものすごく暑くたまりませんが、このタンクの中にはフルーツたっぷりのワインが入っています。
ここで ワインの「試飲」が出来るようになっています。車で来られている方は、残念ながら 飲めません。お土産に購入して自宅でよく冷やして飲むのも良いですね。なるべくなら、予約されてから工場見学された方が ゆっくりと見れて良いですよ。
上の写真は、立花フルーツワインの種類です。他にもたくさんあり、1本500mlのサイズの平均約1500円で購入出来ます。
営業時間は8:30~17:00まで、定休日は第2、第4の火曜日と年末年始です。
火曜日は定休日の可能性があるので気を付けましょう。
「立花ワイン工場」までのアクセス方法は、車で行く場合は九州自動車道八女ICから約25分です。国道3号線沿い熊本方面、兼松交差点に右折すると看板が見えてきます。
店内もオシャレで、お店の方も丁寧に説明もしてくれます。お土産にも人気があり、特に女性に好評で自分の為に購入される方が多いです。
「夢たちばな館」の外観で古風でありながらも、新しい感じの建物です。
おわりに
八女の白壁の町並みなや旧「木下家」の堺屋の屋敷を中心に案内して来ましたが、まだ紹介しきれていない老舗の「仏壇」や「お味噌」や「お茶屋」などの、他分野の商人や職人のこだわりの伝統のお店が約130軒もあると言われています。
訪れた際は、白壁の町並みの歴史などを知った上で、見に行くと また違った味わいがあると思います。