福岡、博多と言ってもピンと来ない人もいるだろう。
なので まずは、福岡県 福岡市とは どんな所か、博多との関係も含めて説明しよう。
そもそも福岡県ってどんな所?
福岡とは、九州の最北部に位置する県である。九州と言うと南国のイメージが強いかも知れないが、緯度は東京都と ほぼ変わらない。
なので 気候は 大阪、東京と比べても その地域による寒暖差は、さほど無いと考えていいだろう。
本州とは、関門大橋で 山口県とつながっている。その橋の下には海底トンネルが走り、また 新幹線は その専用の新関門トンネル(その距離18,713m)を走り、本州との間を行き来することになる。
北は 玄海灘に望み、佐賀県と熊本県 大分県の3県と接する形になる。
人口は 約510万人。 同県に100万クラス都市が福岡市と北九州市と2つある。ちなみに福岡市は約153万人。北九州市は約96万人。
福岡県のなかの福岡市とは
その福岡県の中で 一番の人口密集地であり 県庁所在地でもあるのが福岡市。
その範囲はこのようになる。
福岡市は 政令都市にして、先ほども書いたが 人口153万人は、九州最大の都市。国から 雇用創造のための商業特区にも指定され 今もなお活況を呈している。
博多と 福岡の関係とは
全国的な ざっくりとした解釈として、「福岡 イコール博多」 の感覚が 今は特に強いのではないだろうか。
福岡の地区ことを「博多」の名称で 呼ぶようになったのは、博多織や 博多人形 のように、「博多」という名称の方が「福岡」より 歴史が長く 全国的にも認知されやすかったことが理由の一つだろうか。
いまでも福岡出身の女性を 博多美人と一括りで言ったりすることは有名だ。
博多とはどんな所?
正確に、博多とは このエリア(区)を呼ぶ。
この博多は、あくまでも 福岡市を構成する一部のエリア(区)に過ぎない。
歴史的に シンプルに説明すると
かつての城下町 であり、その武士達が暮らした町が 福岡で、それを支えた商人達が生活し 商いをした町が博多である。
博多は、福岡の町に 寄り添うように その東側に位置し、経済を活性化させて お殿様と侍達の暮らしを支えた。
そのころの名残が、福岡の中心エリアの「大名」という地名に あったりするわけだ。歴史的に言うと そのエリア「大名」は、城下町福岡であり、博多ではないことになる。
福岡?博多?どっちだ 因縁の対決!!
実は、明治時代に 市政制度の導入で この市の名前を「福岡」にするか 「博多」にするかで揉めた経緯がある。
多数決でも半々で まったくの五分五分、いつまで経っても決まらない。結局、議長のきまぐれで「福岡市」に決まってしまったらしい。
それに「博多派」は納得せず、その後に 九州鉄道の駅名を「博多駅」とすることで何とか収まったらしい。
博多イコール福岡の認識
つまり 「博多」と「福岡」は、元々違うエリアの呼び名だったが、その後 同一の市を それぞれ2つの名前で共通認識するようになった と言うわけだ。
今に思えば、福岡・博多?らしいユーモラスなエピソードではないか。
福岡駅ではなく 博多駅。
福岡出身の美人も 博多美人。
そして 芸人の華丸大吉も福岡出身だが、芸名は博多。
いわば福岡の代名詞が 博多。 つまり簡単に、福岡のニックネームが「博多」という認識でいいかと思う。
すみやすさランキング1位
ビジネスマン1000人に聞いたアンケートによると住みよかった、住んでみたい、働きたい、行きたいランキングで福岡は1位。
そのアンケートの結果も一因しているかも知れないが、平成27年の国政調査結果によると 人口増加率が、政令都市中で2年連続 ダントツの1位。
その増加の勢いは全国政令都市の平均の5倍にもおよぶ。
そうなると 人口増加数も、当然に全国1位。その人口は 既に神戸を抜いて 全国5位となり、その増加の勢いは止まることをしらない。
実に 若者の人口に対する比率が全国で1位でもある。
さらに インターナショナルに視点を移しても
福岡は、世界で最も住みやすい都市ベスト25(英国のMONOCLE紙2014年発表)の中に、世界第10位で選出されている。
因みに 日本では 東京が2位 京都が9位で、この3都市しか選ばれていない。
福岡の住みやすさとは?
福岡は 通勤所要時間の平均が、全国主要都市の中で30分前後と、最も短いらしい。
それは 街全体がコンパクトに集約されていて、福岡のベットタウンと言われる地区 藤崎(ふじさき)香椎(かしい)千早(ちはや)から、 勤務地エリア天神・博多へ電車、自動車で共に 20分前後で アクセスが可能なことからも分かる。
さらに 街の中心地から 20~30分も車で移動すれば、海や山の豊かな大自然にふれることができ、お手軽にアウトドアレジャーも満喫できるのだ。
仕事終わりに ショッピングからサーフィンまで オンとオフの切り替えが楽しくなってくる街だ。
また 女性の人口に対する婦人アパレルショップの数が、福岡は全国1位でもある。お洒落で、ショッピング好きな女性でも 福岡で十分満足したファッションライフがおくることが出来るわけだ。
また 住みやすさといえば 博多駅から 昼のショッピングの中心地 天神までは、約5分。夜の飲食繁華街がある中洲には3分で着いてしまう。
その為 一度に多様な目的をストレス無く こなすこ事ができる。
そして 博多駅から空港までは、地下鉄で5分。ここから 大阪、東京はもちろん、バンコク、シンガポール、ハワイはホノルルの直行便まであるのだ。
この感覚を 東京などの都会の人が経験してしまうと、もう戻れないほどの魅力になる。
福岡出身の有名人 女性編
そんな すみやすい福岡からは、当然ながら輩出する人も豊富で個性的だ。
かつてテレビで 森田一義(タモリ)氏が、「人口に対する芸能人比率が もしあるなら福岡が 1位だ。」の様なことを言われていた覚えがある。
取り敢えず思いつく福岡出身の芸能人をまとめてみた。多岐にわたり活躍されている方が 殆どなので、活躍分野は参考までとしていただきたい。
まず 福岡出身の有名人 女性編だ。
- 女優
黒木瞳 水野美紀 蒼井優 杉田かおる
原沙知絵 吉瀬美智子 田中麗奈 藤吉久美子
- 歌手
小柳ルミ子 椎名林檎 松田聖子 高橋真梨子
MISIA 中尾ミエ 山本リンダ 中村あゆみ
広瀬香美 浜崎あゆみ YUI 入家レオ
児玉遙 梅田彩佳 大家志津香 手嶌葵
市來杏香(E-girls) 中ノ森文子 川嶋あい
穴井千尋 大家志津香 井上由莉耶 松岡菜摘
- 芸能人
牧瀬里穂 西内まりや 篠田麻里子
重盛さと美 橋本環奈 東尾理子 板谷由夏
森口博子 山本美月 生野陽子 大江麻理子(アナウンサー)
- モデル
丸林広奈 西内ひろ
- スポーツ
潮田玲子 谷亮子 猶本光
上野由岐子 竹下佳江 鈴木聡美
- 文化
長谷川町子
多すぎて 失礼にも書き忘れている人もいるかも知れない。博多美人という言葉があるのも納得ではないだろうか。
福岡出身の有名人 男性編
次は男性部門にいってみたい。こちらも負けていない。
福岡出身の有名人 男性編
- 俳優
高倉健 妻夫木聡 松重豊
中村蒼 瀬戸康史
- 芸能人
森田一義(タモリ) つるの剛士 早乙女太一
井上公造
- 芸人
バカリズム 博多華丸 博多大吉 竹山隆範
秋山竜次 馬場裕之(ロバート) 原口あきまさ
小峠英二(バイきんぐ) 黒瀬純
- 歌手
郷ひろみ 藤井フミヤ 徳永英明 氷川きよし
武田鉄矢 樽美酒研二
田原健一(Mr.Children) 橘慶太
- スポーツ
五郎丸歩 原辰徳 新庄剛志 大久保嘉人
琴奨菊和弘 東慶悟 佐々木健介
獣神サンダーライガー 仰木彬
田代有三 平山相太 本山雅志
鬼塚勝也 本田泰人 浜中俊
- 文化
五木寛之
こちらも まだまだ紹介していない方がいると思うが、とりあえず ここまで書かせていただいた。順序はランダムになる。すでに注目されていて 更に これからブレークする人もいるだろう...。
日が変わればもっと増えているかも知れない。福岡の有名人は日々 増殖中だ。
福岡ゆかりの歴史的偉人
特に福岡は、平安時代前後から 大陸文化の窓口という日本での立地からも、歴史の教科書に太字で登場する重要人物がゴロゴロいる...。とりあえず 名前だけでも少し書いてみることにしよう。
中大兄皇子(なかのおおえのおおじ)卑弥呼(ひみこ 諸説あり)藤原広嗣(ふじわらひろつぐ)菅原道真(すがわらみちざね) 足利尊氏(あしかがたかうじ)
毛利元就(もうりもとなり)小早川隆景(こばやかわたかかげ)豊臣秀吉(とよとみひでよし)黒田官兵衛(くろだかんべい 如水 じょすい)母里太兵衛(ぼりたへえ)
黒田長政(くろだながまさ)小早川秀秋(こばやかわひであき)高杉晋作(たかすぎしんさく)
ここで一人一人の歴史を紐解くのはやめておこう。
この偉人達の名前をきいて 福岡のイメージと合致する人物はいただろうか。
福岡の名づけ親は黒田官兵衛
ちなみに福岡という地名は、豊臣秀吉の天下取りを指揮した軍師 黒田官兵衛(黒田如水)が、付けたことはご存じだろうか。
彼が愛した祖国 備前国福岡(今の岡山県の瀬戸内エリア)の地名を、城を築いたこの地に付けたと言われている。
押さえておきたい名所・見所
数え切れないほどあるのだが、 時間が無い人に 敢えてお勧めするならこれだろう。
すべて無料で カジュアルに楽しめる場所を選んでみた。私オリジナルのおすすめである。一つのエリアだけでも充実した時が過ごせると思う。
もし 余裕があれば、複数のエリアも見て欲しい。
- 博多駅界隈 博多エリア
櫛田神社、川端商店街、東長寺 大仏、キャナルシティ、承天寺 博多千年門
- 百道浜エリア
福岡ドーム、マリゾン、ももち浜
- 太宰府エリア
太宰部天満宮、筑紫庵 本店、スターバックスコーヒー(太宰府店)
福岡の食の特徴とは?
魚の出荷量が全国一。玄海灘 博多湾で獲れた新鮮な魚が今日も中央魚市場から、柳橋連合市場や、その他 小売店 飲食店の店頭にならぶ。
柳橋連合市場は 福岡 博多の食の台所と呼ばれている。こちらから水槽着きトラックが街中を走っている光景もよく見掛ける。
柳橋連合市場
福岡県福岡市中央区春吉1丁目5番1号
博多駅より タクシーにて5分
営業時間 8:00 から18:00(店により異なる)
日曜 祝日休み
屋台という独特の食文化をもち、アジアの屋台都市10選の中で日本で唯一選ばれたのが福岡になる。その人気メニューは 豚骨ラーメン 焼きラーメン 焼き鳥 おでん うどん もつ鍋。
さらには、他国の屋台文化で類を見ない 市場から直接仕込んだ鮮度の高い魚介類の料理まで提供している。その値段はいずれもリーズナブルだ。
また中国、台湾、韓国の旅行者による 食の満足度ランキングで 福岡は 全国 第1位。
明太子といちごの生産量は日本一。いちごの「あまおう」の甘い いちごは一度は食べておきたい。明太子は土産物として「通りもん」とならんで有名だ。
それでも 福岡 博多の地元で主食が明太子の人は まずいないだろうが、食卓のいいスパイスになっている。
福岡 博多まとめ
- 福岡県は人口約510万人
- 福岡市は人口約153万人 全国の都市人口では神戸をぬき第5位
- 政令都市の中で人口増加率1位
- アベノミクスの指定する全国商業特区
- ビジネスマンの住みたい、働きたい、行きたい県ランキング 1位
- 住みやすい理由として 街がコンパクトで アクセスが短時間で出来る
- 例えば、地下鉄利用移動時間 博多駅−福岡空港5分、博多駅−中洲3分、博多駅−天神5分
- 自然が豊富で、都心近でマリンスポーツもでき オンオフの切り替えがしやすい
- 食べ物の鮮度がよく 美味しくて安い
- 柳橋連合市場は福岡の食の台所であり 観光の名所でもある
- 福岡は芸能人を多く輩出
- 昔から大陸貿易の盛んだった立地もあり、歴史の教科書に出てくる偉人と縁深い
- 博多と福岡は、現在のアバウトな認識では 共通のエリアをいう
- 博多とは、本来 中世からの商人文化で栄えた町
- 博多区は 福岡市を構成する一部の地域(区)となる